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2021年12月更新
業種 | 現状→3ヵ月先の見通し | 最近の状況 |
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海面養殖
海面養殖 | マダイの浜値は740円/㎏前後と引き続き上昇。飲食業の需要回復傾向に加え、輸出も好調を維持していることが要因。ハマチの浜値はさらに上がって1,060円/㎏前後。在池尾数は少ないが、近年にない高値のため、この辺りが上限ではないかとの声も聞かれる。 |
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水産加工品
水産加工品 | 削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では9月中旬から、1,300ドル/トンで推移している。8月から段階的に下がってきていたが、水揚げ量の減少により下げ止まった。国内相場は180円/㎏と、先月に続いて値を上げている。9月のかまぼこ類の生産量は前年同月比1.7%増加。おでんや鍋物での需要等により今後も増加が見込まれる。 |
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タオル
タオル | 10月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,943梱で、前年同月比3.3%増となった。今年の生産量は前年を上回るとみられるが、8千トン前後となる見込み。ニューヨーク綿花相場は、投機筋と実需筋の買いが旺盛で、1ポンド=110セントを突破。「綿花需給は今後もタイト」との見方が多く、高水準で推移しそう。 |
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製紙
印刷・情報用紙 | 印刷・情報用紙の9月国内出荷は、前年同月比3.2%増と6ヵ月連続増加。前年の緊急事態宣言に伴う経済活動停滞による落ち込みの反動とみられ、19年9月比では15.8%減。大王製紙は、印刷・情報用紙の価格改定を決定。2022年1月出荷分より、現行価格から15%以上の上げ幅となる。新聞用紙は前年同月比6.1%減で4ヵ月連続 減少。19年9月比では16.0%減となった。 | |
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衛生用紙 | 9月の国内出荷は前年同月比6.2%増で2ヵ月連続の増加。ティシュは前年が15.2%の大幅減だったこともあり、同9.9%増と5ヵ月連続でプラスとなった。トイレ紙も同3.5%増と前年の17.9%減から復調。タオル用紙は前年同月比12.2%増と好調を維持している。 | |
紙加工など | 段ボール原紙の9月の国内出荷は、前年同月比2.7%増と10ヵ月連続増加。飲料・食品関連の底堅い需要が寄与した。白板紙は、10月以降のたばこ値上げによる駆け込み需要で同9.0%増と7ヵ月連続増加。しかし、19年9月比では4.0%減と土産物を中心に回復途上にある。 |
一般機械・金属製品・鉄鋼
一般機械 金属製品 鉄鋼 | 9月の建設機械の出荷は、前年同月比29.0%増と11ヵ月連続の増加。輸出向けが65.7%増とけん引した。国内向けも土木工事向けが堅調。他の産業機械・工作機械なども持ち直しの動きが続く。県内プラント関係では 、定期修繕工事が安定しているほか、住友グループの半導体関連や電池材関連の設備投資を控え、需要増加が期待される。 |
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造船
外航 | 日本船舶輸出組合によると、10月の輸出船契約実績は15隻・111万4千総トンで、前年同月比51.5%増だった。引き合いの多い船種はバルカーやコンテナ船である。LNGと重油の二元燃料化のニーズと鋼材の値上がりで船価は上昇傾向。世界的に需要が増加しているLNGタンカーは、韓国の大手造船会社が中心に受注しており、国内造船会社は契約に至っていない。 | |
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内航 | 手持ち工事は1年程度を有している。脱炭素化の流れで、オペレーターはLNG燃料やハイブリッド推進システムを搭載した省エネ船を建造しているが、普及には時間がかかりそう。当面、従来の重油焚きが主流とみられるが、県内造船会社においても、環境負荷低減と経済性を考慮した船舶の開発の取り組みが求められる。 |
海運
外航 | BD(I バルチック海運指数)は下落し、11/5時点で2,715となった。中国での粗鋼生産量が抑制されるとの見方から、大型のケープサイズの市況は軟調。季節要因の穀物輸送もピークを過ぎ、中小型バルカーの需要も落ち着いている。コンテナ運賃は高止まりしている。欧州大手オペレーターが運賃の引き上げ停止を発表したものの、コンテナ不足や荷役停滞などの解消は当面見込めない。 | |
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内航 | 内航海運組合総連合会によると、9月の輸送量は、貨物船が前年同月比3.9%増、タンカーが7.8%増となった。国内の粗鋼生産量は、コロナ前の一昨年の水準を回復しており、引き続き「鉄鋼」や「原料」(石灰石やスラグ)、「燃料」(石炭、コークス)の輸送需要が堅調。タンカーは製油所間の転送需要で黒油(重油)の輸送量が増加した。 |
建設
建設 | 10月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比33.9%減の119億円であった。発注者別では、「県」「市町」「独立行政法人等」などで前年を下回った。9月の住宅着工戸数は前年を55.5%上回る1,025戸となった。利用関係別では、「持家」「貸家」「給与住宅」「分譲住宅」すべてで前年を上回った。 |
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観光
観光 | 9月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比49.6%減の23,507人となった。急激な感染拡大の影響を受け、宿泊者数が低調に推移した。9月の県内主要観光施設の入込み客数も東予(同▲31.9%)、中予(同▲38.1%)、南予(同▲7.8%)、すべての地域(同▲22.8%)で前年を下回った。足元では感染が落ち着き、10月下旬から需要喚起策の一環である「県内宿泊割引キャンペーン」が再開された。今後の観光需要の回復に期待がかかる。 |
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凡例
晴れ | 好調 ↑ ↓ 不調 | |
晴れ一部曇り | ||
曇り | ||
曇り一部雨 | ||
雨 |