印刷をされる場合は PDFファイルをご利用下さい。
2022年1月更新
業種 | 現状→3ヵ月先の見通し | 最近の状況 |
---|
海面養殖
海面養殖 | マダイの浜値は770円/㎏前後に上昇。飲食業の需要回復や好調な輸出を背景に、浜値は同水準で推移する見込み。ハマチの浜値は1,050円/㎏前後と若干の値下がり。年末年始となり需要のピーク期を迎えるが、浜値は近年の最高値で推移しており、さらに上昇した場合、価格高騰で消費が減退する可能性がある。 |
---|
水産加工品
水産加工品 | 削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では1,500ドル/トンに上昇した。コロナ禍で止まっていた缶詰の生産がほぼ回復したことと、6月以降の不漁が影響している。国内相場は197円/㎏と、さらに値を上げた。原油高の影響もあり、当面は高値で推移する見込み。10月のかまぼこ類の生産量は前年同月比3.1%の増加。年末にかけて需要のピークを迎えるため、生産量の回復傾向は継続する見込み。 |
---|
タオル
タオル | 11月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,719梱で、前年同月比1.5%減となった。輸出量はアジア向けを中心に、前年比約3割増と堅調。綿花相場はさらに上昇するとともに、原油価格上昇に伴う資材や染色加工などの値上がりもあり、採算面の悪化が懸念される。 |
---|
製紙
印刷・情報用紙 | 印刷・情報用紙の10月の国内出荷は、前年同月比4.4%減と7ヵ月ぶりに減少。集客目的のチラシ広告が低調だったほか、テレワークの定着でオフィスのPPC(コピー)用紙需要も回復しなかった。新聞用紙は前年同月比5.1%減で5ヵ月連続減少、19年9月比では15.3%減となった。 | |
---|---|---|
衛生用紙 | 10月の国内出荷は前年同月比1.6%増で3ヵ月連続の増加。ティシュが同6.8%増と6ヵ月連続でプラス、タオル用紙も同3.3%増で好調を継続している。一方、トイレ紙は同0.5%減と2か月ぶりに減少に転じた。 | |
紙加工など | 段ボール原紙の10月の国内出荷は、前年同月比1.2%減と11ヵ月ぶりに減少。天候不順で青果向けの需要が振るわなかった。自動車関連向けも、半導体不足による生産調整が響いて低調だった。白板紙は、前年同月比6.0%増で8ヵ月連続増加。緊急事態宣言の全面解除による観光需要の回復への期待感から、土産物向けが好調だった。 |
一般機械・金属製品・鉄鋼
一般機械 金属製品 鉄鋼 | 10月の建設機械の出荷は、前年同月比27.8%増と12ヵ月連続の増加。輸出向けが52.3%増とけん引した。輸出は建設用クレーンが大幅に伸びており、民間建築にも動きが出ている。半導体製造装置関連や各種産業機械など、多様な分野で需要が旺盛で好調を維持している。県内プラント関係では、定期修繕工事が安定している。 |
---|
造船
外航 | 手持ち工事量は2~2年半程度を有しており、操業度は安定している。日本船舶輸出組合によると、11月の輸出船契約実績は30隻・123万6千総トンで、前年同月比56.9%増だった。バルカーやコンテナ船の引き合いは多いものの、鋼材価格が上昇し、船価に割高感が出ている。 | |
---|---|---|
内航 | 手持ち工事は1年程度を有している。日本内航海運組合総連合会によると、2021年度の内航船建造見込み(起工ベース)は115隻・26万2千積載トン(貨物船は重量トン、油送船は立方メートルなど)となった。20年度の見通しに比べ46隻、11万5千トン増加し、コロナ前の年間100隻を超える水準に回復する見込み。 |
海運
外航 | BDI(バルチック海運指数)は一進一退。11月中旬に2,500前後まで下落した後、12月8日には3,423まで回復。中国向けの荷動きが増加しており、ケープサイズやパナマックスサイズの市況が上昇。中国や米国などの主要コンテナ港では、クリスマス商戦の輸送需要で、入港待ち船舶の混雑と荷役の遅延が深刻化している。 | |
---|---|---|
内航 | 内航海運組合総連合会によると、10月の輸送量は、貨物船が前年同月比3.8%減、タンカーが6.0%増となった。貨物船の荷動きは、鉄鋼需要の回復から、引き続き「鉄鋼」や「原料」、「燃料」が堅調に推移したが、台風などの荒天で翌月に繰り越す貨物が発生した。タンカーは製油所間の転送需要が底固く、黒油(重油)の輸送量が増加している。 |
建設
建設 | 11月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比22.3%減の74億円であった。全ての発注者で前年を下回っており、昨年大型工事のあった「県」や「市」で大幅に減少した。10月の住宅着工戸数は前年を12.5%下回る696戸となった。利用関係別では、「給与住宅」「分譲住宅」で前年を下回った。 |
---|
観光
観光 | 10月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比42.9%減の36,959人となった。10月の県内主要観光施設の入込み客数は、前年同月比8.3%減と、3ヵ月連続で前年割れとなった。ただし、一部の施設では週末を中心ににぎわいがみられ、9月(同22.8%減)と比べマイナス幅が縮小した。足元の観光需要は新型コロナの減少に伴い持ち直しており、今後も回復が続く見込み。 |
---|
凡例
晴れ | 好調 ↑ ↓ 不調 | |
晴れ一部曇り | ||
曇り | ||
曇り一部雨 | ||
雨 |