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地場産業の景気天気図

2020.10.01 地場産業の景気天気図

2020年10月 地場産業の景気天気図

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2020年10月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海洋養殖

海面養殖   マダイの浜値は490円/㎏前後と下落が続いている。新型コロナウイルスの影響で需要は依然として低迷しており、しばらくは相場の回復が期待できない状況。ハマチの浜値は680円/㎏前後。鹿児島や宿毛などで2歳魚の出荷が始まったが、前年よりも約100円/㎏以上安い水準であり、マダイと同様に引き合いは低調な状況が続いている。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では1,550ドル/トン前後と強含みの展開。世界的な不漁が原因。国内相場は160円/㎏前後で、国際相場の影響を受けて先月より上昇。蒲鉾は、巣ごもり消費による内食需要の拡大で、量販店などでの販売量が増加。メーカーの工場も高い稼働率となっている。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨8月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は2,476梱で、前年同月比38.3%減となった。新型コロナウイルスの影響が続き、受注・販売動向は前年を大きく下回る水準で推移している。一方、組合やタオルメーカーのネット通販の売上は前年を上回って推移。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

7月の国内出荷は、印刷・情報用紙は前年同月比27.2%減と12ヵ月連続の減少。パンフレットやチラシなど商業印刷物の減少や、在宅勤務などによるオフィス需要の低迷が続いている。新聞用紙の出荷は前年同月比15.4%減で33ヵ月連続の減少。販売部数と広告の落ち込みによる頁数減少が響いた。
衛生用紙曇り 曇り7月の国内出荷は前年同月比4.6%減で3ヵ月連続の減少。トイレ紙(同6.7%減)、ティシュ(同9.2%減)は前年の消費増税前の駆け込み需要発生時との比較のため減少幅が大きいが、前月に比べると持ち直している。感染防止対策の需要の高まりで、タオル用紙は前年同月比15.8%増と増加傾向が続いている。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の7月の国内出荷は、前年同月比5.2%減で10ヵ月連続の減少。飲料や青果物関係は長雨のため低調だったが、レトルト、冷凍食品向けや通販関係は比較的堅調だった。白板紙は、化粧品向けや観光需要低迷に伴う土産物向けが振るわず、前年同月比17.6%減となった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り時々雨全体的に新型コロナウイルスの影響が顕在化し始めた。半導体製造装置関連の受注環境が8月以降落ち込み始めたほか、クレーンやプラント関連は納期の後ろ倒しや投資規模縮小などにより、下請企業の一部で受注が減少している。中国では投資環境が持ち直しつつあり、建設機械の現地向け需要は回復して

造船

外航日本船舶輸出組合によると、8月の輸出船契約実績は9隻・57万9千総トンとなり、低調に推移している。主力の遠洋バルカーの受注環境は悪く、国内外船主からの新規の引き合いはみられない。
近海船も荷動きの低迷から新造・リプレイス需要は少ない。各社とも手持ち工事量は減少しており、今後、工期延長・操業調整などが予想される。
内航曇り時々雨曇り時々雨手持ち工事量は1年〜1年半程度を有している。操業度は安定しているが、新規の引き合いが少ない状況が続いている。ケミカルタンカーやLPG船では、外航船を手掛ける中規模造船所との受注競争もみられ、船価の低下や採算面の悪化が懸念される。

海運

外航遠洋のバルカーは、BDI(バルチック海運指数)が1,300台で推移。中国が景気刺激策で、鉄鉱石・鉄鋼輸入量を増加させている一方、港湾混雑で一部貨物の輸送が停滞している。コンテナ船や自動車船の荷動きは、中国・東南アジア発着を中心に徐々に回復しているものの、完全回復するまでには時間がかかる見通し。
内航内航組合総連合会が発表した輸送動向調査によると、6月の貨物船・タンカーの輸送量は、緊急事態宣言の解除により、前月に比べ一部で改善がみられたが、依然として低い水準で推移。特に、高炉休止や過剰在庫を反映して、鉄鋼は前年同月比▲39%、原料(石灰石など)は同▲16%など、低調な輸送となっている。荷動きの鈍化により、傭船料も低下。

建設

建設曇り 曇り8月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比0.2%増の144億円であった。発注者別では、松山空港エプロン改良工事などの大型工事があった「国」や、庁舎の耐震改修、災害公営住宅の新築があった「市町」などが増加した。
7月の住宅着工戸数は前年を1.5%上回る600戸となった。利用関係別では、「持家」や「分譲住宅」が減少したものの、「貸家」が増加した。

観光

観光 曇り時々雨

7月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比38.2%減の34,053人と、5ヵ月連続で前年を下回った。7月の県内主要観光施設入込み客数は、中予(前年同月比▲39.2%)、東予(同▲41.8%)、南予(同▲
15.0%)すべての地域で前年割れとなった。ただし、「Go To トラベル事業」などの観光需要喚起策によってマイナス幅は縮小しており、低水準ながら回復傾向にある。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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