私たちは活力ある地域づくりをサポートします。

地場産業の景気天気図

2020.12.01 地場産業の景気天気図

2020年12 地場産業の景気天気図

印刷をされる場合は PDFファイルをご利用下さい。

2020年12月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海洋養殖

海面養殖   マダイの浜値は490円/㎏前後と低迷している。しかし、輸出の大幅増や量販店での好調な販売によって、在池量が着実に減少しており、底打ちの兆しがみられる。ハマチの浜値は670円/㎏前後。外食向けの出荷状況が悪いことに加え、輸出も低迷していることから、当面は弱含みの状況が続く見通し。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では1,300ドル/トン前後と先月よりやや下落。缶詰業者からの引き合いが弱まっていることが主因。国内相場は120円/㎏前後で、国際相場の下落を受けて弱含みで推移。蒲鉾の販売量は、旺盛な内食需要を反映し、家庭での購入額が4%前後増加するなど引き続き堅調に推移している。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨10月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,818梱で、前年同月比19.0%減となった。生産量は回復傾向にあるが、法人需要やイベント向けの別注品は戻りが鈍い。個人需要は自家消費・贈答用など堅調に推移。綿糸相場は前年比2%程度下落している。繊維製品全般の需要低迷により、先行きも弱含みの推移が見込まれる。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

9月の国内出荷は、印刷・情報用紙は前年同月比18.5%減と14ヵ月連続の減少。情報用紙は在宅勤務の定着などでPPC用紙のオフィス需要が伸び悩んだ。新聞用紙の出荷は前年同月比10.6%減で35ヵ月連続の減少。販売部数と広告掲載の落ち込みによる頁数減少が続いている。
衛生用紙曇り 曇り9月の国内出荷は前年同月比14.5%減で5ヵ月連続の減少。トイレ紙(同17.9%減)、ティシュ(同15.2%減)は前年の消費増税前の駆け込み需要発生時との比較のため減少幅が大きい。タオル用紙は前年同月比6.1%増と伸び率は鈍化したものの好調を維持している。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の9月の国内出荷は、前年同月比2.5%減で12ヵ月連続の減少、自動車関連向けが健闘しマイナス幅が縮小した。白板紙はインバウンド需要が見込めず、POP関連用途も不振だったことが響き、同12.2%減となった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り時々雨全体的に操業度は低位横ばいで推移している。製造工程の内製化で、小規模な下請企業は12月以降の受注減少が顕著になっている。建設機械は中国をはじめ海外の投資環境は持ち直しているが、国内市場は厳しい状況で部品メーカーの受注環境は低迷している。引き続き厳しい受注環境が予想されるが、産業機械関連では来春以降の案件が出始めるなどプラスの材料もみられる。

造船

外航日本船舶輸出組合によると、10月の輸出船契約実績は14隻・73.5万総トンとなった。例年、秋は荷動きの活発化とあわせて新造船商談も進む時期だが、今年は船主・商社などからの引き合いは少ない。
業界団体などは国内造船会社の競争力強化に向け、設備投資にかかる税制改正の要望を行っており、今後の動向が注目される。
内航曇り時々雨曇り時々雨受注環境は厳しさを増し、新造船の手持ち工事は1年程度に減少している。運賃・傭船料の下落、荷動きの先行き不透明感から、大型化や老齢船のリプレイスを先延ばしする傾向が続いている。修繕や定期点検などは一定の需要があるものの、新造案件が減少していることから、受注競争が激化している。

海運

外航曇り時々雨遠 洋 の バ ル カ ー は 一 進 一 退。BDI( バ ル チ ッ ク 海 運 指 数)は1,200~1,300前後で推移。中国や欧州向けの石炭輸送量が減少しており、ケープサイズやパナマックスは弱含みの一方、穀物の荷動きが活発化しており、ハンディマックスは堅調。コンテナは北米向け、アジア内を中心に荷動きが回復しており、運賃・傭船料ともに上昇している。
内航曇り時々雨内航組合総連合会が発表した輸送動向調査によると、8月の貨物船の輸送量は、前年同月比6%減、タンカーは同5%減でマイナス幅は縮小している。製鉄所の高炉再開に向け、原料(石灰石)が伸びているほか、自動車部品も回復。タンカーはガソリンやジェット燃料(国内線向け)が「Go To トラベルキャンペーン」の効果で、コロナ前の水準に戻りつつある。

建設

建設曇り 曇り10月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比11.0%減の180億円であった。地区別では、昨年、西日本豪雨の復旧工事の多かった南予地域が減少した。9月の住宅着工戸数は前年を22.0%上回る659戸となった。利用関係別では、「貸家」や「分譲住宅」が増加した。
「貸家」の着工戸数は全国的には減少しているが、県内では築年数の古い物件の建替需要などが根強く、前年を上回って推移している。

観光

観光曇り時々雨 曇り時々雨

9月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比22.9%減の46,666人と7ヵ月連続で前年を下回った。「Go To トラベルキャンペーン」の効果で、4連休の宿泊が好調だったこともあり、宿泊客数は徐々に回復している。9月の主要観光施設入込み客数は中予(前年同月比29.4%減)、東予(同29.2%減)、南予(同10.8%減)すべての地域で前年を下回ったものの、マイナス幅は縮小している。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

ページTOPへ
Copyright©IYOGIN REGIONAL ECONOMY RESEARCH CENTER,INC.ALL Right Reserved.