印刷をされる場合は PDFファイルをご利用下さい。
2021年9月更新
業種 | 現状→3ヵ月先の見通し | 最近の状況 |
---|
海面養殖
海面養殖 | マダイの浜値は610円/㎏前後と依然として低水準ながら持ち直しつつある。全国的に出荷量が増加しており、在池尾数の減少もあり価格は上昇していく見込み。ハマチの浜値は980円/㎏前後。在池尾数が例年の約85%であることから、来年出荷分の確保等により出荷控も予想され、今年度は高値で推移する見込み。 |
---|
水産加工品
水産加工品 | 削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では水揚げ量が少ないものの、引き続き缶詰業者からの需要が弱く、1,350ドル/トン前後と、ここ数ヵ月おおむね横ばいとなっている。国内相場は140円/㎏前後と先月より1~2割低い水準で推移している。ちくわ・かまぼこ類の生産量は前年同月比3.6%増と好調を維持している。 |
---|
タオル
タオル | 7月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,127梱で、前年同月比16.4%増となった。新型コロナ緊急事態宣言の期間が長期化し、イベントやホテル向けのタオル需要の回復が遅れている。原料の綿糸価格は上昇傾向が続いており、採算面の悪化が懸念される。 |
---|
製紙
印刷・情報用紙 | 印刷・情報用紙の6月国内出荷は、前年同月比18.7%増と3ヵ月連続増加。前年の緊急事態宣言に伴う経済活動停滞による落ち込みの反動が大きく、19年6月比では16.9%減。新聞用紙は前年同月比2.3%減で2ヵ月ぶりの減少。19年6月比では15.6%減と、長期的な需要減少傾向が続いている。 | |
---|---|---|
衛生用紙 | 6月の国内出荷は前年同月比10.7%増で5ヵ月ぶりの増加。前年にコロナ特需の反動減が生じたトイレ紙だが、6.7%増と5ヵ月ぶりに前年を上回った。ティシュは前年同月比20.3%増、タオル用紙も14.7%増と好調。 | |
紙加工など | 段ボール原紙の6月の国内出荷は、前年同月比8.9%増と7ヵ月連続増加。飲料や工業製品向けを中心に荷動きが堅調だった。白板紙は、同14.2%増と4ヵ月連続で前年を上回ったが、19年6月比では5.0%減。土産物を中心にいまだ回復途上といえる。 |
一般機械・金属製品・鉄鋼
一般機械 金属製品 鉄鋼 | 6月の建設機械の出荷は、前年同月比37.6%増と8ヵ月連続の増加。工作機械などの需要も持ち直しがみられる。県内プラント関係では、定期修繕工事が安定しているほか、住友グループによる半導体関連や電池材関連の設備投資が控えており、受注増加が期待される。懸念材料は原材料価格の高騰。鋼材価格はここ3ヵ月間で2割 弱上昇しており、採算悪化が懸念される。 |
---|
造船
外航 | 日本船舶輸出組合によると、7月の輸出船契約実績は18隻・82万4千総トンで、前年同月比75.3%増となった。新造船市場は市況が引き締まっており、手持ち工事も2~2年半程度を確保している。鋼材価格は、リーマンショック前の高値水準に迫り、船価の上昇が期待される一方、コスト増が懸念される。 | |
---|---|---|
内航 | 手持ち工事は通常(2年程度)の半分以下の1年程度を有している。内航船の建造は、8月の暫定措置事業の終了を控え、本年は内航総連への建造等申請は低調な水準。今後は申請や納付金を支払うことなく、自由に建造できるようになるため、新規の引き合い増加が期待される。 |
海運
外航 | BDI (バルチック海運指数)は3,200台で推移している。世界的な鉄鋼需要の増加により、鉄鉱石・石炭輸送に従事するケープサイズバルカーの市況が上昇基調。コンテナ運賃はさらに上昇しており、主力の中国発北米向けは、コンテナ不足や港湾混雑、陸上輸送の停滞もあって、過去最高値を更新し続けている。 | |
---|---|---|
内航 | 内航海運組合総連合会によると、6月の輸送量は、貨物船が前年同月比22.5%増、タンカーが同10.4%増となった。「鉄鋼」や「原料」(石炭、コークスなど)が前年を上回っており、「鉄鋼」は19年比でも1%増となった。タンカーは、「白油」(ガソリン・軽油など)を除いて19年水準を上回っている。 |
建設
建設 | 7月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比10.3%減の133億円であった。発注者別では、「国」「市町」などで前年を下回った。6月の住宅着工戸数は前年を7.4%上回る868戸となった。利用関係別では、「持家」「貸家」が前年を上回った。 |
---|
観光
観光 | 6月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比60.0%増の13,100人と、3ヵ月連続で前年を上回った。ただし、19年6月比では大幅なマイナスとなり、依然として弱い状況が続いている。6月の県内主要観光施設入込客数も、前年同月比14.9%増と4ヶ月連続で前年を上回った。新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず愛媛県にも再びまん延防止等重点措置が適用されるなど、観光産業への影響の長期化が懸念される。 |
---|
凡例
晴れ | 好調 ↑ ↓ 不調 | |
晴れ一部曇り | ||
曇り | ||
曇り一部雨 | ||
雨 |