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地場産業の景気天気図

2021.11.01 地場産業の景気天気図

2021年11月 地場産業の景気天気図

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2021年11月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖 曇り  マダイの浜値は720円/㎏前後と回復基調。国内外の需要が回復傾向にあることが要因。在池尾数の減少もあり、浜値回復は継続する見込み。ハマチの浜値は1,030円/㎏前後。在池尾数減少により近年にない価格で推移しているが、年末年始の需要期に同水準で推移した場合、価格高騰で消費が減退する可能性がある。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では年末までの在庫を既に持つ缶詰製造企業もあり、1,300ドル/トン前後にまで反落した。国内相場は160円/㎏と、先月に続いて値を上げている。8月のかまぼこ類の生産量は前年同月比0.5%増。おでん需要等により引き続き回復すると見込む。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨9月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,688梱で、前年同月比4.2%増となった。イベント・別注品需要の回復が遅れていることから、タオルメーカーは、自社ブランドの強化やネット等による直販比率を高めようとしている。ニューヨーク綿花相場は、1ポンドが100セントを突破し、一段高。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の8月国内出荷は、前年同月比6.0%増と5ヵ月連続増加。前年の緊急事態宣言に伴う経済活動停滞による落ち込みの反動とみられ、19年8月比では18.8%減。新聞用紙は前年同月比2.3%減で3ヵ月連続減少。五輪開催の効果は限定的で、ページ数や部数減が響きマイナスとなった。19年8月比では17.0%減と、長期的な需要減少傾向が続いている。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り8月の国内出荷は前年同月比4.5%増で2ヵ月ぶりの増加。ティシュは前年が12.0%の大幅減少だったこともあり、同5.7%増と3ヵ月連続でプラスとなった。トイレ紙も同3.0%増と前年の8.9%減に対する反発がみられる。タオル用紙は前年も12.0%増と好調だったが、さらに前年超えを継続する8.7%増となった。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の8月の国内出荷は、前年同月比7.3%増と9ヵ月連続増加。飲料・食品関連の底堅い需要が寄与した。白板紙は、10月以降のたばこ値上げの前倒し需要で同12.0%増と6ヵ月連続増加。しかし、19年8月比では6.9%減と土産物を中心にいまだ回復途上。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り時々雨曇り8月の建設機械の出荷は、前年同月比49.3%増と10ヵ月連続の増加。輸出向けが93.3%増とけん引し、国内向けも土木工事向けが堅調。他の産業機械・工作機械なども持ち直しの動きが続く。県内プラント関係では、定期修繕工事が安定しているほか、住友グループの半導体関連や電池材関連の設備投資を控え、需要増加が期待される。

造船

外航曇り曇り日本船舶輸出組合によると、9月の輸出船契約実績は22隻・93万6千総トンで、前年同月とほぼ同水準だった。25年度以降引き渡し分の初成約があった。三井E&S造船の艦艇・官公庁船事業が三菱重工業に譲渡され、国内での艦艇建造は、ジャパンマリンユナイテッドと三菱重工グループの2社体制となった。大手造船会社の事業再編が加速している。
内航手持ち工事は1年程度を有している。貨物船・タンカーともに荷動きは回復傾向にあるが、先行き不透明感から、船主の建造意欲は低い。造船所間の受注競争が激しく、鋼材価格の上昇分を船価に転嫁することも難しいため、収益悪化が懸念される。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りBDI(バルチック海運指数)は9/29に5,000を突破し、その後も上昇傾向が続いている(10/6時点で5,647)。大型のケープサイズのスポット傭船料は、12年ぶりに8万ドル/日を突破。発電用石炭の輸送需要が市況の押し上げ要因。近海船も、鋼材やバイオマス燃料輸送需要が堅調で、運賃・傭船料は海運バブル期を上回る水準で推移。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、8月の輸送量は、貨物船が前年同月比4.7%増、タンカーが同2.8%増となった。国内の鋼材需要量は、コロナで低水準だった前年を2割ほど上回っており、「鉄鋼」や「原料」(石灰石やスラグ)、「燃料」(石炭、コークス)の輸送需要が堅調。タンカーは「黒油」が製油所間の転送で増加した。

建設

建設曇り 曇り9月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比22.2%減の211億円であった。発注者別では、「国」「県」「市町」などで前年を下回った。8月の住宅着工戸数は前年を32.4%上回る781戸となった。利用関係別では、「持家」「貸家」「分譲住宅」などが前年を上回った。

観光

観光 曇り時々雨新型コロナの急激な感染拡大や昨年の夏休み期間中に実施されていた「Go To トラベル キャンペーン」の反動などから、8月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比21.1%減の43,196人となった。8月の県内主要観光施設入込み客数は、感染拡大に加え、台風や大雨など天候不良が続いた影響で、前年同月比21.2%減となった。9/30、全国で緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が解除された。ワクチン接種に伴い、新規感染者数が減少傾向に転じたことなどから、今後、観光需要の回復が期待される。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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