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地場産業の景気天気図

2022.03.01 地場産業の景気天気図

2022年3月 地場産業の景気天気図

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2022年3月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  マダイの浜値は770円/㎏強にやや低下。新型コロナの影響でまん延防止措置の対象となる地域が拡大しており、需要減少とともに価格低下となる見込み。ハマチの浜値は1,070円/㎏前後と値上がりした。来年度出荷予定の在池尾数が減少しているが、消費者の値ごろ感との兼ね合いによりこれ以上の価格上昇は困難とみられる。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では1,600~1,650ドル/トンに下落した。6月以降の不漁が回復しつつあることと、新型コロナの再拡大により缶詰需要が縮小し、現地業者が生産調整に入ったことが要因で、今後、さらに下落するとみられている。国内相場は230円~240円/㎏に上昇している。原油高の影響は大きく、当面は高値で推移する可能性が高い。12月のかまぼこ類の生産量は前年同月比16.4%と大幅に増加した。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨1月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,380梱で、前年同月比0.7%増となった。一方、綿糸相場は高止まりの状況で、主力の20番手は128,000円/梱と、前年同月比77.1%高となった。需要の回復が遅れているなか、タオルメーカーは、自社ブランド商品を中心に値上げを進めている。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の12月の国内出荷は、前年同月比1.1%減と3ヵ月連続の減少。スーパーや家電関連販売などの年末年始向けチラシが堅調だったが、オフィス需要はテレワークが続き落ち込んでいる。
新聞用紙は前年同月比4.6%減で7ヵ月連続の減少、19年12月比では13.4%減となった。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り12月の国内出荷は、前年同月比3.5%増で2ヵ月連続の増加。年末に向け需要が堅調であったことから、トイレ紙が同1.6%増、タオル用紙が同5.2%増、ティシュが同7.4%増とそれぞれ増加した。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の12月の国内出荷は、前年同月比1.6%増で2ヵ月連続の増加。加工食品向けや通販向けが好調だった。白板紙は同4.9%増で10ヵ月連続の増加。化粧品のパッケージ向けや、テイクアウト向けで年末需要があり回復した。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り12月の建設機械の出荷は、前年同月比29.8%増と14ヵ月連続の増加。輸出向けが全地域プラスで、外需全体では47.9%増とけん引した。国内向けも5.0%増と2ヵ月連続の増加。半導体製造装置関連や各種産業機械など、多様な分野で需要は引き続き旺盛。県内プラント関係の定期修繕工事は、メンテナンス領域の拡大で受注は堅調。

造船

外航曇り曇り日本船舶輸出組合によると、1月の輸出船契約実績は14隻・54万1千総トンで、前年同月比55.2%減だった。県内造船所が得意とする中小型バルカーは、鋼材価格高騰のなかでも比較的価格競争力の高い船種として、積極的な商談を行っている。手持ち工事量は2~2年半程度で、安定している。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。荷動きの先行きが不透明なことから、オペレーター・船主の建造意欲は低い。引き合いがあっても造船所間の価格競争や資機材価格の高騰などで受注環境は厳しく、仕事量を確保するために赤字受注するケースもみられる。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りBDI(バルチック海運指数)は2月4日時点で1,419だった。足元、中国の旧正月時期で荷動きが鈍化しているが、中国やインド向けの石炭輸送需要が旺盛で、ケープサイズやパナマックスバルカーの市況は、底堅く推移するとみられる。コンテナは、中国の旧正月を迎えても落ち着く様子は見えず、過去最高水準の市況が続く見通し。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、12月の輸送量は、貨物船が前年同月比3.2%減、タンカーが前年並みとなった。12月も荒天により輸送量は減少した。タンカーは、原発停止の長期化やLNG価格高騰の影響で、石油火力発電の需要が高まり、発電所向けの黒油(重油)の輸送量が堅調。

建設

建設曇り 曇り1月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比11.2%減の51億円であった。「県」「市町」で前年を下回った。12月の住宅着工戸数は前年を41.4%下回る502戸となった。利用関係別では、「持家」「貸家」「給与住宅」で前年を下回った。

観光

観光 12月の道後温泉旅館宿泊客数は前年同月比17.0%増の62,173人となった。新規感染者数が全国的に低い水準で推移していたことから、宿泊客数は5ヵ月ぶりに前年を上回った。12月の県内主要観光施設の入込み客数も前年同月比14.6%増となった。足元ではオミクロン株の感染が拡大しており、収束の兆しが見えない状況にある。観光産業を取り巻く環境は依然として厳しさが続いている。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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