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地場産業の景気天気図

2022.04.01 地場産業の景気天気図

2022年4月 地場産業の景気天気図

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2022年4月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  マダイの浜値は770円/㎏強と前月と同水準だが、販売量は増加傾向にある。しかし、新型コロナの影響次第では販売量・価格ともに低下する可能性があり、注意が必要。ハマチの浜値は1,080円/㎏前後に値上がりした。需要期の終わりが近づいており、販売量は減少する見込み。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、バンコク相場(国際相場)では前月比横ばいの1,600ドル/トンとなった。最大漁場の中西部太平洋の漁獲量は例年並みであるが、欧米からの引き合いが強く、需要の回復状況によっては価格が変動する可能性がある。国内相場は220円/㎏前後と10~20円下がった。原油高の影響は大きいが、消費者の値ごろ感には抗えないため、若干の値下げ基調となっている。1月のかまぼこ類の生産量は前年同月比+8.7%と大幅に増加した。

タオル

タオル曇り時々雨 曇り時々雨2月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,525梱で、前年同月比9.6%増となった。綿糸相場は、主力の20番手は129,500円/梱と、前年同月比69.8%高となった。2021年の国内タオル生産量(14,064トン)に占める今治地区の生産量は8,043トン、シェアは57.2%で前年より2.3ポイント高くなった。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の1月の国内出荷は、前年同月比2.8%増と4ヵ月ぶりに増加。印刷用紙は欧州からのチラシ向け用紙輸入が減少し、代替需要が発生した。また、製紙各社の値上げ発表を受けての前倒し発注が影響した。新聞用紙は前年同月比4.0%減で8ヵ月連続の減少。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り1月の国内出荷は、前年同月比3.2%増で3ヵ月連続の増加。トイレ紙が同2.1%増、タオル用紙が同0.4%増、ティシュが同7.7%増とそれぞれ増加した。印刷・情報用紙と同様、製紙各社の値上げ発表以降、前倒し需要とみられる動きがある。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の1月の国内出荷は、前年同月比3.4%増で3ヵ月連続の増加。青果物向けは夏場の天候不順などを受けて低調だったが、加工食品向けや通販向けが好調だった。白板紙は同4.4%増で11ヵ月連続の増加。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り1月の建設機械の出荷は、前年同月比29.5%増と15ヵ月連続の増加。輸出向けが49.1%増とけん引した。国内向けも1.4%増と3ヵ月連続の増加。半導体製造装置関連や各種産業機械など、多様な分野で需要は引き続き旺盛。ロシア・ウクライナ情勢による直接的な影響はみられないが、紛争長期化による景気悪化での設備投資意欲減退や資材高騰など、間接的な影響に注視する必要がある。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有しており、高操業で推移している。日本船舶輸出組合によると、2月の輸出船契約実績は10隻・41万3千総トンで、前年同月比57.5%減だった。市況が高水準で続いているコンテナ船は、10000TEU以上の大型船のほか、1000~3000TEUクラスの小型船でも受注が期待される。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。四国運輸局の「令和3年度上期四国管内造船事情(確定値)」によると、中小型船の受注実績は、隻数・総トン数ともに前年度同期比で約1割増加している。
一方で、鋼材の価格高騰や資機材の納入遅延などの問題が懸念される。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りBDI( バルチック海運指数)は3月18日時点で2,605だった。ロシア・ウクライナ情勢の悪化で、黒海沿岸からの穀物輸送に障害が発生している。ICS(国際海運会議所)などによると、両国出身の船員は約27万人で世界の14.5%を占めており、移動制限等によって船員需給のひっ迫化が懸念される。コンテナ市況は、引き続き高水準で推移している。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、1月の輸送量は、貨物船が前年同月比1.6%増、タンカーが同2.9%増となった。貨物船は鉄鋼関係の原材料・製品の輸送需要が堅調に推移。タンカーは、白油がジェット燃料や寒冷地向けの灯油輸送が活況を呈し、同4.9%増となった。燃料油価格は前年同期比で約3割上昇している。

建設

建設曇り 曇り2月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比5.0%減の85億円であった。「国」「県」「独立行政法人等」で前年を下回った。1月の住宅着工戸数は前年を28.3%下回る352戸となった。利用関係別では、「持家」「貸家」「分譲住宅」で前年を下回った。

観光

観光 1月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比177.5%増の37,484人となった。オミクロン株による感染が拡大していたものの、首都圏や関西などで緊急事態宣言が出されていた前年の反動で、2ヵ月連続で前年を上回った。
主要観光施設入込み客数も東予(前年同月比24.8%増)、中予(同59.2%増)、南予(同11.0%増)、すべての地域(同26.5%増)で前年を上回った。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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