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地場産業の景気天気図

2022.12.01 地場産業の景気天気図

2022年12月 地場産業の景気天気図

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2022年12月更新

業種現状→3ヵ月先の見通し最近の状況

海面養殖

海面養殖曇り曇り  10月のマダイの浜値は920円/㎏前後と前月比で30円近く値上がりした。在池量が少なめなことから今後も高値での推移が見込まれる。ハマチの浜値は、1,270円/㎏前後と横ばいだった。在池尾数が少ない状況が続いており、当面は高値で推移する見込み。

水産加工品

水産加工品曇り 曇り削り節の原材料であるカツオは、集魚装置を用いた漁の解禁に伴う水揚げ増加の期待感から、バンコク相場(国際相場)は前月比150ドル値下がりして1,650ドル前後/トンで推移している。一方、国内相場は260円/㎏(前月比▲25円)と値下がりするも、国内需要の強さを背景に高値圏で推移する見込み。

タオル

タオル曇り 曇り10月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は4,029梱で、前年同月比2.2%増となった。コロナの影響が緩和され、イベントの再開や観光需要の回復に伴い、受注が増加傾向にある。綿糸価格は、主力の20番手は159,500円/梱で、同41.5%増と円安の進行や物流費の上昇などが影響し、高水準で推移している。

製紙

印刷・情報用紙
新聞用紙

印刷・情報用紙の9月の国内出荷は、前年同月比6.0%減で2ヵ月ぶりの減少。イベントや旅行関連の荷動きや、欧州製品の輸入減少に伴う代替需要が発生したものの、値上げによるチラシの配布回数減少や媒体のデジタル化が影響した。新聞用紙は前年同月比7.3%減で16ヵ月連続の減少。
衛生用紙晴れ時々曇り 晴れ時々曇り9月の国内出荷は、前年同月比3.0%増で11ヵ月連続の増加。タオル用紙が同4.1%増と4ヵ月連続で増加したほか、ティシュが2.6%増、トイレ紙も同2.9%増といずれも増加。円安の影響から、輸入ティシュから国産品にシフトする動きがみられた。
紙加工など曇り 曇り段ボール原紙の9月の国内出荷は、前年同月比2.3%増で2ヵ月連続の増加。飲料や通販向けが引き続き堅調。段ボール製造大手のレンゴーは、愛媛東温工場の建設に着手した。松山工場を移転し、2024年1月に操業を開始する予定。

 

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械
金属製品
鉄鋼
曇り曇り建設機械の9月の出荷額は、前年同月比30.5%増で23ヵ月連続の増加。円安効果、用船の回復で輸出が46.4%増と全体をけん引した。国内向けも土木、建築関係ともに堅調。住友グループ工場のメンテナンスや、半導体関連は安定した受注を確保している。

造船

外航曇り曇り手持ち工事量は2~2年半程度を有している。日本船舶輸出組合によると、10月の輸出船契約実績は10隻・21万7千総トンにとどまり、トン数ベースで前年同月比80.5%減だった。船種は貨物船とバルカーのみで、コンテナ船やタンカーなどの受注はなかった。ハンディIHSマークイットによると、1~9月の世界の新造船受注量は1,603隻・5,049万総トンで前年同期比33%減となった。
内航手持ち工事量は、1~1年半程度を有している。潜在的なリプレイス需要はあるものの、海運市況と船価水準がかい離していることや船員不足などを理由に引き合いが受注に至らないケースが多い。中小造船所では現場の人手不足も続いており、経営環境は厳しい状況が続いている。

海運

外航晴れ時々曇り晴れ時々曇りバルカー市況は弱含み。BD(I バルチック海運指数)は1,300台まで低下している。中国向けの鉄鉱石・石炭などの荷動きは前年を上回る水準だが、全般的に船腹需給は緩んでいる。コンテナ船は、主要航路で運賃・傭船料の低下傾向が続いているが、「コロナ前の正常な市況に戻ろうとしている」との見方も出ている。
内航曇り時々雨曇り時々雨内航海運組合総連合会によると、9月の輸送量は、貨物船が前年同月比2.2%減、タンカーが7.2%減となった。台風が相次いで発生・接近して輸送障害が多くみられたため、自動車と黒油以外の品目について、全て前年同月を下回った。製鉄所の閉鎖・休止の影響によって、原料(石灰石、スラグ等)は前年同月比10%以上落ち込んでいる。

建設

建設曇り 曇り10月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比15.0%減の101億円であった。「市町」は前年を上回ったものの、「国」や「県」、「独立行政法人等」は前年を下回った。9月の住宅着工戸数は前年を35.5%下回る661戸となった。利用関係別では、「分譲住宅」は前年を上回ったものの、「持家」や「貸家」は前年を下回った。

観光

観光晴れ時々曇り 晴れ時々曇り9月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比118.2%増の51,337人と、10ヵ月連続で前年を上回った。9月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比22.9%増と、7ヵ月連続で前年を上回った。うち、東予は同32.6%増、中予は同62.6%増、南予は同0.2%増となった。10月に「全国旅行支援」がスタートし、水際対策も大幅に緩
和された。今後、国内旅行に加え、インバウンドによる観光需要の回復も期待される。

凡例

晴れ 晴れ

好調

不調

晴れ時々曇り 晴れ一部曇り
曇り 曇り
曇り時々雨 曇り一部雨
雨 雨

 

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