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2023年9月更新

海面養殖

海面養殖		７月のマダイの浜値は930円/㎏前後と前月比で横ばいだった。消費動向に弱さはみられるものの大サイズでは在池量が少なくなっていることから安定した相場となった。ハマチの浜値は、860円/㎏前後と前月比で約160円の値下がりとなった。猛暑による販売の鈍さと昨年比で在庫数にも回復がみられるため、値下がり傾向を見込む。

水産加工品

水産加工品		削り節の原材料であるカツオのバンコク相場（国際相場）は、１トンあたり2,100ドル前後と前月比で約70ドルの値上がり。中西部太平洋では集魚装置の禁漁期間に入っているが、販売動向の鈍さから様子見相場となった。一方、国内相場は280円/㎏前後と約10円の値上がりとなり、高値圏での推移が続いている。

タオル

タオル		７月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,631梱で、前年同月比では5.2％減となった。綿糸価格は主力の20番手が118,500円/梱、同23.4％減で５ヵ月連続で値下がりしている。

製紙

印刷・情報用紙 新聞用紙		印刷・情報用紙の６月の国内出荷は、前年同月比11.8％減で10ヵ月連続の減少。雑誌を中心とした出版向けやチラシ類、コピー用紙の不振が続いている。新聞用紙は前年同月比11.4％減で25ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙		６月の国内出荷は、前年同月比1.8％増で２ヵ月連続のプラスとなった。ティシュは同1.9％減で２ヵ月ぶりに前年割れ、トイレ紙が同3.5％増で２ヵ月連続増加、タオル紙が0.2％減でほぼ横ばいだった。訪日客が増え、宿泊施設や商業施設向けといった業務用の需要が増加している。
紙加工など		段ボール原紙の６月の国内出荷は、前年同月比5.1％減で２ヵ月ぶりの減少、白板紙は同1.4％減で２ヵ月ぶりの減少。食品や飲料など、物価高騰による買い控えの影響が響いている。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械 金属製品 鉄鋼		建設機械の６月の出荷額は、前年同月比31.1％増で32ヵ月連続の増加と好調が続く。鉱山ショベルなどで旺盛な需要が続いていることに加え、部品不足のサプライチェーン問題が解消されたことが生産の追い風になっている。地場の住友グループ関連工場からの受注環境も良好。原油価格は上昇しているが、鋼材価格は安定しており、価格転嫁などで採算面の改善もみられる。

造船

外航		手持ち工事量は２～４年程度を有している。日本船舶輸出組合によると、７月の輸出船契約実績は23隻・75万３千総トンで、トン数ベースで前年同月比20.2％減だった。主力のバルカーのほか、新造需要の高まりや新造船価の上昇に合わせて、プロダクト船やケミカル船の営業・引き合いが増え、受注に至るケースもみられる。
内航		手持ち工事量は１年程度を有している。国土交通省の造船統計速報によると、６月の主な国内船（内航船）の竣工実績（漁船を除く）は、油送船が１隻だった。主力の貨物船は、潜在的なリプレイス需要があるものの、船価と傭船料水準にかい離がみられ、引き合いが成約に至らないケースが多い。

海運

外航		バルカー（ばら積み船）の市況は一進一退。BDI（バルチック海運指数）は回復基調。７月末に962で底打ちし、８月１日には1,150まで上昇した。ロシアが黒海経由のウクライナ産穀物輸出に関する合意から離脱すると発表したことから、今後の荷動きや市況への影響が懸念される。コンテナの荷動きは、過去最高水準にあった昨年を下回るものの、好調に推移している。
内航		内航海運組合総連合会によると、６月の輸送量は、貨物船は前年同月比1.7％増、タンカーが同2.7％減だった。貨物船は自動車が大幅に増加したほか、鉄鋼や原料、紙・パルプなどの荷動きも上向く。タンカーは白油（ガソリンやジェット燃料）の荷動きが堅調。黒油（重油）は石油火力発電所向けの需要が大きく減少している。

建設

建設		７月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比20.8％減の129億円であった。「県」は前年を上回ったものの、「国」や「市町」、「独立行政法人等」は前年を下回った。６月の住宅着工戸数は前年を24.3％下回る589戸となった。利用関係別では、「持家」や「貸家」、「分譲住宅」のすべてで前年を下回った。

観光

観光		６月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比12.8％増の55,693人と、19ヵ月連続で前年を上回った。 ６月の県内主要観光施設入込み客数は、前年同月比7.9％増と６ヵ月連続で前年を上回った。東予は同10.1％増、中予は同21.8％増、南予は同3.0％減となった。

凡例

	晴れ	好調 ↑ ↓ 不調
	晴れ一部曇り
	曇り
	曇り一部雨
	雨