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経済動向調査
地場産業の景気天気図
2024年3月　地場産業の景気天気図

地場産業の景気天気図

2024.03.01 地場産業の景気天気図

2024年3月　地場産業の景気天気図

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2024年3月更新

業種	現状→3ヵ月先の見通し	最近の状況

海面養殖

海面養殖		1月のマダイの浜値は970円/㎏前後と横ばい。１月初旬から大サイズの品薄感が強まり、強含みの相場となった。ハマチの浜値も、840円/㎏前後と前月比で横ばい。在池尾数の回復により前年比で下落傾向が続いている。足元では中国の水産物輸入停止による相場への影響はみられないが、長期化するようだと相場下押し要因となることが懸念される。

水産加工品

水産加工品		削り節の原材料であるカツオのバンコク相場（国際相場）は、１トンあたり前月比で横ばいの1,450ドル前後で推移。中西部太平洋での好調な水揚げを受け下げ圧力あるが、操業コストが増加していることから現相場を維持した。一方、国内相場は230円/㎏前後と約40円の値下がり。昨年末の好漁を受け、相場は下落傾向を見込む。

タオル

タオル		1月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,013梱で、前年同月比では14.3％減となった。 1月の綿糸価格は主力の20番手が121,500円/梱、同23.8％安となったものの、依然として高水準にある。

製紙

印刷・情報用紙新聞用紙		印刷・情報用紙の12月の国内出荷は、前年同月比14.2％減で16ヵ月連続の減少。新聞用紙も同13.2％減で31ヵ月連続の減少となった。2023年の年間国内出荷は印刷・情報用紙が前年比8.6％減、新聞用紙が同9.8％減と、デジタル化に伴う需要減少が続く。
衛生用紙		12月の国内出荷は、前年同月比1.5％減で５ヵ月連続のマイナスとなった。人流回復で業務用が堅調の一方、物価高騰による生活防衛意識の高まりで低容量商品へのシフトがみられる。2023年の年間国内出荷は前年比1.9％減。
紙加工など		段ボール原紙の12月の国内出荷は、前年同月比1.8％減で７ヵ月連続の減少。2023年の年間国内出荷は前年比4.0％減となった。食品などの値上げが相次ぎ消費が停滞し、製品を梱包する資材の出荷も振るわなかった。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械金属製品鉄鋼		建設機械の12月の出荷額は、前年同月比0.1％増で38ヵ月連続の増加となった。輸出が0.3％増と２ヵ月ぶりにプラスとなったが、伸び率は以前より鈍化しており減速感がみられる。産業機械は、半導体市場が引き続き活況なほか、医療機器や鍛造プレス機なども好調で一定の操業を維持している。プラント関係は、県内外での投資が比較的好調で受注環境は良好。

造船

外航		手持ち工事量は３～４年分を有している。日本船舶輸出組合によると、１月の輸出船契約実績は11隻・30万７千総トンで、トン数ベースで前年同月比73.0％減だった。IHSマークイットによると、2023年の国別の新造船建造量は、日本が前年比11％増の998万総トン、韓国が同18％増の1,783万総トン、中国が同31％増の2,876万総トンだった。中国は大型コンテナ船の竣工等により、大幅に建造量が増えた。
内航		手持ち工事量は１年程度を有している。日本内航海運組合総連合会によると、2023年度の内航船建造見込み（起工ベース）は82隻・15万9千積載トン（貨物船は重量トン、石油タンカーは立方メートルなど）となった。22年度の見通しに比べ8隻、3万3千積載トン減少した。トン数ベースで石油タンカーは増加したが、一般貨物船やケミカルタンカーなどは前年を下回った。

海運

外航		バルカー（ばら積み船）市況は、２月16日時点で1,610となり回復基調。例年は季節要因（中国の旧正月）で荷動き・市況は低迷する時期だが、紅海情勢の悪化でスエズ運河から喜望峰経由に穀物・鋼材などのう回輸送が続いており、船腹需給が引き締まっている。コンテナ船も大半の船舶が喜望峰へう回しているが、状況の改善には時間を要する見込み。
内航		日本内航海運組合総連合会によると、12月の輸送量は、貨物船は前年同月比2.5％増、油送船が同1.5％増だった。貨物船は自動車は生産の回復が続き、輸送量は堅調に推移している。燃料も石炭輸送が旺盛。油送船は、黒油は原発の再稼働や再生エネルギーの稼働で低調。白油は冬休みの繁忙期に入りジェット燃料油の需要が高まり、前年を上回った。

建設

建設		１月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比6.4％減の54億円であった。「県」や「市町」は前年を上回ったものの、「国」は前年を下回った。12月の住宅着工戸数は前年を1.3%下回る532戸となった。利用関係別では、「貸家」や「給与住宅」、「分譲住宅」は前年を上回ったものの、「持家」は前年を下回った。

観光

観光		2023年12月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比19.6％減の60,382人となった。また、12月の県内主要観光施設入込み客数は、東予（前年同月比13.1％減）は前年を下回ったものの、中予（同14.0％増）、南予（同0.8％増）は前年を上回り、全体では同3.1％増となった。

凡例

	晴れ	好調 ↑ ↓ 不調
	晴れ一部曇り
	曇り
	曇り一部雨
	雨

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