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地場産業の景気天気図
2024年5月　地場産業の景気天気図

地場産業の景気天気図

2024.05.01 地場産業の景気天気図

2024年5月　地場産業の景気天気図

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2024年5月更新

業種	現状→3ヵ月先の見通し	最近の状況

海面養殖

海面養殖		３月のマダイの浜値は970円/㎏前後と横ばい。在池尾数の引き締まりと需要閑散期のため、当面は現水準での推移を見込む。ハマチの浜値も、840円/㎏前後と前月比で横ばい。在池尾数の回復により前年比で下落傾向が続いている。中国による水産物輸入停止から半年以上が経過したが、足元の相場への影響はみられない。

水産加工品

水産加工品		削り節の原材料であるカツオのバンコク相場（国際相場）は、１トンあたり前月比100ドル値下がりして1,300ドル前後で推移。これまでの相場高騰の影響で缶詰需要に停滞感がみられ、在庫調整から相場は弱含みとなった。一方、国内相場は210円/㎏前後と前月比で横ばい。季節商材として一定の需要はあり、様子見相場となった。

タオル

タオル		３月のタオルの生産状況を表す今治地区の綿糸受渡数量は3,685梱で、前年同月比では5.2％減となった。３月の綿糸価格は主力の20番手が121,500円/梱、同22.４％安となったものの、依然として高水準にある。

製紙

印刷・情報用紙新聞用紙		印刷・情報用紙の２月の国内出荷は、前年同月比13.1％減で18ヵ月連続の減少。デジタル化に伴う需要減少が続いている。新聞用紙も同8.2％減で33ヵ月連続の減少となった。
衛生用紙		２月の国内出荷は、前年同月比9.1％増で７ヵ月ぶりのプラスとなった。トイレ紙は11.2％増で２ヵ月ぶりのプラスだったほか、タオル用紙（同1.4％増）、ティシュ（同8.7％増）も前年を上回った。物流費の上昇などに対応するため４月から値上げする企業が相次ぎ、前倒しの需要が出た。
紙加工など		段ボール原紙の２月の国内出荷は、前年同月比0.1％の微減で９ヵ月連続の減少。青果物の荷動きがやや低調だった。白板紙は同2.3％減、包装用紙は同5.0％減と包装資材削減（省包装化）の動きが下押し要因となっている。

一般機械・金属製品・鉄鋼

一般機械金属製品鉄鋼		建設機械の１月の出荷額は、前年同月比3.8％増で39ヵ月連続の増加となった。輸出は同2.5％増で、世界最大市場の北米向けのほか、中東向けも好調を維持している。産業機械は、半導体市場が引き続き活況。医療機器や鍛造プレス機などが好調で一定の操業を維持している。プラント関係は、県内外での投資が比較的好調で受注環境は良好。

造船

外航		手持ち工事量は３～４年分を有している。日本船舶輸出組合によると、３月の輸出船契約実績は26隻・114万総トンで、トン数ベースで前年同月比16.1％増だった。海運市況の先高観もあって、バラ積み船（バルカー）が22隻・101万８千総トンで、大型のケープサイズも４隻・39万３千総トンの契約があった。船価は資機材価格の上昇や人手不足などを背景に、さらなる上昇が見込まれる。
内航		国土交通省の造船統計速報によると、２月の国内船（内航船）の受注・起工ともにゼロ、竣工は１隻（その他の用途）だった。旭タンカー、商船三井内航、イコーズは、脱炭素エネルギーとしてのアンモニアを一度に大量に輸送することを可能とする大型アンモニア内航船を2028～29年頃に導入するためのコンセプトスタディを共同で実施することに合意した。

海運

外航		４月15日時点のBDI（バルチック海運指数）は1,730で下落基調。米国ボルティモア港でコンテナ船が大型連絡橋に衝突した事故について、同港からの石炭積み出しや自動車運搬船の寄港に影響が出ている。大型のケープサイズや中型のパナマックスなどの市況下落の一因にもなっている。コンテナ船は紅海・スエズ運河からのう回航行が定着化し、運賃市況が次第に軟化している。
内航		日本内航海運組合総連合会によると、２月の輸送量は、貨物船は前年同月比9.0％減、油送船が同6.7％減だった。低気圧の断続的な発生で輸送障害が多くみられた。貨物船は鉄鋼、燃料（石炭、コークス）が増加となった一方、自動車が低調で、貨物船全体の輸送量を押し下げた。油送船は暖冬で黒油（重油）の需要が減少、白油はジェット燃料の需要が安定して推移。

建設

建設		３月の県内の公共工事請負金額は、前年同月比7.8％減の267億円であった。「独立行政法人等」は前年を上回ったものの、「国」や「県」、「市町」は前年を下回った。２月の住宅着工戸数は前年を14.5％下回る431戸となった。利用関係別では、「給与住宅」や「分譲住宅」は前年比を上回ったものの、「持家」や「貸家」は前年を下回った。

観光

観光		２月の道後温泉旅館宿泊客数は、前年同月比4.3％減の62,182人となった。また、２月の県内主要観光施設入込み客数は、東予（11.3％増）、中予（11.8％増）、南予（3.7％増）すべての地域が前年を上回り、全体では8.0％増となった。

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